難聴になると・・・ 健康であっても、周りがガヤガヤしている場所で話すとき、相手の声が聞きにくく、疲れてしまいます。耳が聞こえにくくなると、脳は足りない要素を埋め合わせようとして、より一層活発に働きます。しかし、足りない音のピースが増えてくると会話の全体像をつかむことが難しくなっていきます。
このような状態が続くと、大きな負担となって脳は疲れてしまうことに。
聞こえにくさは脳に大きなストレスを与えることでもあるのです。
難聴をそのまま放置していると、認知能力の低下につながる恐れがあることは最近よく知られてきています。
2015年10月、米国学会誌で発表された研究結果から、補聴器を装用することで難聴のある人の認知能力の低下を抑えることが証明されました。高齢者が難聴により社会との関わりを失うと、認知能力が低下する可能性が高くなることについて、この分野の専門家の意見は一致しています。
難聴者が補聴器を使用することで、再び積極的に社会との関わりを持てるようになり、これまで通りの社会活動を維持することで、認知能力が低下するスピードを抑えられることが今回の研究によって証明されました。